センター長挨拶

肝疾患相談・支援センター長<br />飛田 博史

肝疾患相談・支援センター長
飛田 博史

 平成31年4月1日付でセンター長を拝命いたしました。
 当院は、平成20年10月6日に島根県肝疾患診療連携拠点病院として指定を受けてから10年が過ぎました。これまで、県内の肝疾患診療の中心的役割を担い、市民・患者さん・患者さんのご家族を対象とした市民公開講座等の講演や、医療関係の皆様を対象とした研修会の開催など様々な活動に取り組み、近年では「知って、肝炎プロジェクト」をきっかけに、県内の高校生を対象とした肝炎特別授業の実施や、働く世代を対象に肝炎ウイルス検査の促進を目的とした出張肝臓病教室等も行ってきました。また、島根県による肝炎医療コーディネーターの養成にも協力して取り組み、県内の患者さんやご家族への支援体制の充実をめざしています。肝疾患相談・支援センターには医師・看護師・薬剤師・医療ソーシャルワーカーなど他職種が配置されており、肝疾患に関連する様々な相談に対応しております。
この10年で肝炎の治療は大きく進歩し、医療費制度等も拡充されましたが、全国のB型C型肝炎ウイルス感染者は300万人ともいわれており、感染したことを自覚していない人や治療に結びついていない人もまだまだ少なくない現状があります。拠点病院としての活動を通して、一人でも多くの肝疾患患者さんを最新・最善の治療に結び付けられるよう、また肝疾患患者さんの悩みを解消できるように、引き続き努力してまいります。今後とも、肝疾患診療拠点病院の活動に、ご理解とご協力のほど何卒よろしくお願いします。